lanケーブル選びの指標の1つMbpsは、1秒間に何ビットのデータを送受信できるかを表す単位で、例えば1Mbpsだと1ビットを100万回伝送できることを意味します。数字は一見すると大きければ大きいほど良いと思いがちですが、実際のところは接続する機器の仕様や性能の制約を受けます。つまり、lanケーブルは数字の大きいものを選んだとしても、機器によって性能が発揮できたりできなかったりするわけです。1Mbpsという通信速度は今や珍しくありませんし、100倍や更に10倍の1Gbpsに到達しているケースも存在します。
カテゴリ6のlanケーブルで1Gbps、6A以上で10Gbpsにまで対応しますから、Mbpsは今や遅い部類です。lanケーブルを選ぶ時は、使用する機器の仕様を確認して、上限をカバーする速度の製品を選択するのが賢明です。無駄に対応する通信速度の速い製品を選ぶと、性能を持て余して勿体ないことになりますから、余分なコストを支払わずに済むように注意したいところです。ただし、将来的な機器の更新や入れ替えを前提とするのであれば、今は性能を活かせないとしても高速通信に対応するlanケーブルを選ぶ意味はあります。
Mbpsはあくまでも製品を選択する上での指標に過ぎないので、設置を考えて取り回しを考慮したり、ノイズの多い環境ならシールドケーブルの検討も必要です。無理に曲げる設置はケーブルを傷めたり性能を落としてしまいますが、取り回しが良いと無理をせずに済みますし、シールドを備えると外来ノイズに強くなるので、どちらも通信速度を高く維持することができます。
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